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電線

*種類
○硬鋼より線(HDCC)
導電率が高く接続方法が簡単なため従来から使用されていたが、最近は経済性の面からあまり使用されていない。

○アルミ覆鋼より線(AC)
鋼線の周囲にアルミをかぶせた素線をより合わせたもので、強度が強く、耐蝕性がよく、導電率も高いので、最近は海岸地帯などの塩じん害地区に多く使用されるようになった。
アルミ覆鋼より線には、素線製造過程の相違により、アルモウエルドより線(AW線)とアルミ被覆より線(AS線)があるが、これらを総称してAC線という。

○鋼心アルミより線(ACSR)
鋼より線の周囲にアルミ線をより合わせたもので、軽い重量で径を太くでき、引張強度も強く経済的なため多くしようされている。

○鋼心耐熱アルミ合金より線(TACSR)
ACSRのアルミより線を耐熱性アルミ合金に代えたもので、使用温度を高くできるので許容電流が大幅に増加できる。
ACSRは電線の最高温度が90℃(連続)であるのに対し、TACSRは180℃まで上昇することができる。

○鋼心イ号アルミ合金より線(IACSR)
ACSRのアルミ線の代わりに電気抵抗は高いが強度の強いアルミ合金線を使用したもので、引張強度をより必要とする長径間用電力線、架空地線などに使用されている。

その他、インバ心超耐熱アルミ合金より線・低風音電線・低損失電線などがある。

*サイズ
電線の太さを決めるにあたっては、必要な送電容量にあった許容電流の電線であることが必要であるが、その他に、電線風音、電線表面の電位傾度などを考慮して電線サイズと導体数が決められる。

3/June/1997